自分ばかり損していると思っていた頃
ホームエデュケーションは毎日お弁当生活。
最初の頃は、
「給食だけでも食べてきてくれたら楽なのに。」
「食費がかかる(給食は割安)」
「毎日シンドイ、、、」
とブツブツ思ってたし、
実際口に出したりもしていたんですが、
子ども達はそう言われることは負担だろうな〜とも思っていました。
お弁当自体は長男が1歳半頃の、
公園からなかなか帰りたがらなくなる辺りから自主保育、幼稚園と、
毎日作り慣れてきていたし、
料理はキライではない。
じゃあ何が嫌なんだろう?と思ったら、
「自分ばかり損している」
という感情でした。
「食事の支度諸々、頑張っても周りからは当然と見られるし、言われる」
「感謝されることがない」
そんなふつふつした負の感情が湧いているんだな〜と気づけたら、
「でも、子ども達と一緒に長くいるからこそ、楽しめる事もあるし、いいこともある(損ばかりではないんじゃない?)」
「私立の小学校に行ってたらお弁当だったから、損と思ってることはそうなのかな?(誰と、何と比べるか)」
と、俯瞰して考えられるようになって、
その感情が手放せました。
それに合わせるように、夫が遅番の時、
徐々にお弁当つくりもやってくれて、
私の担当は週の半分で済むように。
夫の家事スキルも上がって、
メリットを強く感じるようになりました。
「損してる」と思ったときは、
視野が狭くなっているのかもしれませんね。
ゆとりのある生活を目指して、
今日はまとめて下ごしらえ。
鶏の照り煮
焼き肉味、塩麹、味噌だれ、タンドリーチキンの肉の味付け
我が家はそんな毎日ですが、
ホームエデュケーションは家庭さまざま。
リアルな「隣の晩ご飯」、ならぬ、
「隣のホームエデュケーション」を覗いてみませんか?
明日8日は、イエナプランをホームエデュケーションに取り入れている樋宮家の実践を聞くオンライン講座。
肩から力を抜いた目から鱗の取り入れ方は?
対話する子育ての魅力って?
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詳細はこちらより。
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ホームエデュケーション遠足で高畑勲展へ
今日は遠足で上の子たちと若い友人モモと国立近代美術館の高畑勲展へ。
初めて見たお濠
高畑勲展覧会が終わった会場外に展示されたハイジの小屋の模型
展示自体は子ども向けではなく、
私の方が知らなかった、高畑勲のクリエイターとして追究し挑戦し続ける姿に感動しました。
子ども達は知らないアニメばかりだったそうで、観てから行った方がもっと楽しめたかな〜。
一緒に散策したかった皇居東御苑は金曜休館で残念ながら入れず。
代わりに北の丸公園へ
でもお濠の石垣の積み方、不思議だねぇ、どうやってるんだろう?と話せました。
実際に歩くと、歴史が立体的に感じられますね。
また再度、行ってみたい。
子ども達は大好きなお姉さんとの別れが名残惜しそうでした。
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【日々の暮らしの「出来た」に目を向けて
【日々の暮らしの「出来た」に目を向けて】
今週の火曜日、日経新聞からホームスクール/ホームエデュケーションの取材を受けました。
取材を受けながら、ホームスクールかどうかの前に、子育てに悩みやすい時代だなぁと感じました。
私も含めて、母親たちは、
たくさんの情報の中で、
周りと比べながら、
周りから孤立しながら、
1人で頑張りがちになる。
子育てって1人では出来ないのに。
そういう私も、平日はほぼワンオペ育児。
なんで毎日片づけても、数時間でこんなにしっちゃかめっちゃかになるんだろう?
と毎回首をかしげるし、
なんで幼児の爪はよく伸びるんだろう?
なんで寝室や廊下の埃は毎日出るんだろう?
なんで洗濯物は1日でも干さないと凄い山になるんだろう?
なんてことも思う。
気づくと「出来なさ」ばかりに目がいく日々。
「出来た」「今あるもの」に目を向けることが、
ホームスクール/ホームエデュケーションを続けるコツでもあり、
ホームスクール/ホームエデュケーションから学んだことのように思います。
また一見すると「出来ない」ということが、
周りが入り込む隙間、
タカラモノになり、
こども達に還元され、
またこども達から関わる大人に、
エネルギーが廻っていく、
ということにも。
今、この時の、子ども達の心の機微に触れられる幸せ、
(時間の長短ではなく、その瞬間)
感情の揺れの哀しさと喜び、
これは誰とも比べられない自分だけのもので、
揺れながらそれを肯定して過ごす日々が、
ホームスクール/ホームエデュケーションの日々のように思っています。
と、徒然に思ったままにまとまらないことを書きましたが、
取材を受けたあと、
手足口病でご機嫌斜め気味な3歳の四男と作ったミートローフ。
野菜刻んでお肉と混ぜて、
ハンバーグみたいに成形する手間もいらずに、付け合わせもジャガイモを洗ってまるごと一緒に焼いただけ。
レシピはこの本。
いつも、ご飯つくりってどうしてるの?て聞かれるので載せてみました。
あまりコンロ前に長く立つような、
凝ったメニューは平日は作れないけど、
それでも野菜がたくさん入った「うちの」ミートローフを子ども達は喜んでくれました。
それで良いのかなぁ、と思います。
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作家の時間
【作家の時間】
我が家には4人の「不登校児童生徒」がいる。昨日は小学生の子達の在籍校で個別面談だった。特に問題もなく、サラッと済んだけど、帰ってからはそれなりに疲れを感じた。
それはともかく、みんな低学年からの不登校、特に長女は、本人の希望でピカピカのランドセルも買って、学校に行って新しい友達をつくることも楽しみにしていたが、入学式の翌日には「今年は行かない」と決め、1週間ほど登校して、あとは毎日プレーパーク&フリースペース、学校には運動会や遠足だけ参加している。
上の子たちの時は基礎学力はつけなきゃとあの手この手で頑張ってきた私も、3番目からはほぼ放置、どうなるかなと見守るだけになっている。
ところがところが。
しばらくは自分からひらがな練習帳を開いて書いていた長女。2日前から「桃太郎」の話を自分なりにまとめた作品を書き始めた。書きながら文字のつながりを理解していく。もう寝ようと言ってもやめない。毎回1時間ほどはやっている。集中力が凄まじい。
それに刺激された三男も、書きかけの創作物をまた書き始めた。こちらは演劇の脚本にしたいらしい。
中学生になった長男は、理系から離れて、西研の『哲学のモノサシ』を読んだり、国債や中国とアメリカの貿易戦争などの時事問題をYouTubeで調べたり。
みな、勉強しようと声かけしなくなってからの方がよく学んでいる。
どうも体の成長と食べ物と同じように、心や頭の成長と共に、知識や技術を頭に入れることを欲するようだ。
その自然な欲求を阻害しないことの方が大切らしい。
遊びと同じような感覚で学んでいる。
そういえば二男は、学校の「自然教室」に参加して楽しく帰ってきた。帰ってきてからも色々なエピソードを楽しそうに語っていた。
先生から伺っても、特に問題なく馴染んでいたらしい。「生活も自律しているし、出来るという見通しがあったからじゃないか」ということだった。
「不登校」ということが、明るくもなく、暗くもなく、平坦な語り口の中で育つと、こんな風に育つらしい。メモ。
#多様な学びプロジェクト
#フリーバードキッズ
#ホームエデュケーション
#ホームスクーリング
自分でやりきれる時間
今日のホームスクール。
バブル経済や帝国主義、共産主義の話から『資本論』を本棚から探し出して、音読する人。
この後、「基礎知識がないから分からない」と言いながら、何か解説動画を観ていました。
でも「序文」は「社会も自然に変わっていくてことを言ってるんだね」と、なかなか良い読みをしていました。
二男の方は今年も庭から梅を採ってきて梅ジュースを仕込んでくれました。
今年の梅は豊作。梅干しも漬けてみたい。
数日前は卵と牛乳と砂糖でアイスクリームをつくっていた二男。手を動かすと落ち着くのかな?と、見ているこちらは感じています。
さて、ホームスクールを始めて数年。
いろいろやってみて、
《1人でやりきる》ということが意外に大事なんだな、と感じています。
「手伝って」と言われたらもちろん手伝いますが、本人の中で《自分ごと》に出来るペースが大切なんだな、と。
自分で調べて、測って、手を動かして、考える、までができる時間が取れるのは、
やはりホームスクールの良さだなと思います。
たっぷりの時間があるからこそ、
最初から最後までやりきることが出来る。
それが遠回りのようで近道。
自分ごとを繰り返していく中で、
歴史など、今ないものに対しても《自分ごと》で興味の枝を伸ばしていけるんだなぁと、
こちらも発見しています。
自信が核になる
ビオトープ話の続き。
で、ビオトープを完成させたのが、今週の火曜日。
ビオトープをつくる過程で二男が調べた「メダカの池に向いている」らしい、赤玉土をホームセンターに買いに行ったのが、3月頃。
そのときにたまたま目に入った野菜の種も、一緒に買いました。
ビオトープが一段落した昨日、それを思い出した二男。
家にあちこち散乱していたプランターに土を入れて、
今度は種まきを始めました。
見ていた三男も一緒に。
気持ちが優しく、色々感じやすい二男は、大きな集団が昔から苦手で、
学校に行くと決めた今年度も、
怒る(担任の先生じゃない)先生に会うと、数日は学校から足が遠のきます。
そんなわけで、学校に足が遠のいていた時期も、
家で何かを計画して、行動し、何かを形にしたら、
それが自信の核になって、また次の何かを勝手に計画して、行動する、のサイクルを繰り返していくんだなぁ、ということに、
二男を見ていた私も気づきました。
自然は勝手に育つところもあれば、頑張っても勝手に駄目になるところもあり、
子ども達にたくさんの学びを与えてくれるようです。
夜は、フリースペースで魚や貝、海老の絵を描いたあと、捌いて食べたのが楽しかったから、
家でもやりたいと言われて買ってきた、
アジを3枚におろして、刺身丼にして食べました。
学校の参観日→懇談会で役員決めだったからかなり疲れて、私が楽するために刺身を買ったはずなのに、
決して楽ではなかった汗
でも、描いて食べるって、いいなぁ。
家でもまたやろう(次は描くところから)
お兄ちゃんの掘った穴で楽しむ末っ子
ビオトープつくり
うちの子達が普段から遊びに行く川崎市子ども夢パーク(以下、夢パーク)でビオトープ(池)をつくろうと、
12月くらいから、夢パークのあるスタッフと話し合っていた我が家の子ども達。
(※ビオトープの定義はもう少し広いんですが、ここでは子ども達が表現するビオトープ=池、の意味で使ってます)
夢を膨らませて、家でも本やネットで情報を調べまくっていたが。
ある日。
「ママ〜ビオトープ無理そう。
夢パークでは生き物を飼えないんだって。だからメダカとかが飼えない」と三男(8歳)
私「え!?でもそれは子ども運営委員会で決めたルールだから、子ども運営委員会でルール変えられると思うけど、、、。
あ、子ども運営委員会って、今無いのか。」
子どもが運営に対等に関わる子ども運営委員会は、オープン時にはあったけど、いつのまにかなくなっていた。
そうなると、大人がやっているミーティングに乗り込んでいって、提案しないといけないらしい。
それに加えて、いろんな年齢の子が集まる夢パークで飼っている生き物がイタズラされないか?という心配も、スタッフから出された。
うーん、どうしようか?
実現に向けて動いてる子ども達。
なんとかならないか。
うちの子達とスタッフ、私と話し合って、
誰も作ったことがないビオトープを提案するには、
うちの庭でまずはビオトープを作ってみよう、ということに。
子ども達がそれまでもたくさん本で調べていたので、
プラケースで簡単につくるやり方が分かった。
私からは、家で余ってるプラスチックの収納ケースを提供するとその場で約束した。
そこから、
メダカを調べまくってる二男が中心になって、穴を掘ってケースを入れ、
土を買って、土を入れて、水を張って、
渋谷に行ったついでにアクアリウムショップで、
これまた調べまくった水草を買ってきた。
隠れ家になる花器や、
ヤゴが成虫になるために必要な木をさし、
近所の小川や池から、兄妹で川エビやオタマジャクシ、ドジョウまでつかまえてきて、入れていた。
そしていよいよメダカ投入。
これまた近所にメダカの水槽をたくさん並べている家があって、
看板も何もないけど、声をかけたら売ってくれるというので、
そこから二男と三男でお小遣いを出し合って、安く20匹ほど仕入れてきた。
(土と水草代を私が出したので、
メダカ代は自分達で出すよ、と二男から言ってくれた。結構、感動。)
直射日光が当たらない柿の木の下を選んで、我が家のビオトープが完成。
えぇ、決して、プラケースを出しっぱなしにして、雨が溜まったわけではありません(^_^;)
意外にも家では二男が力を発揮し、
それでイメージがついたのか、
三男は同じようにうちからプラケースを持っていって、
秘密基地的なビオトープを作ったそう。
旦那さんの転勤で、今月いっぱいで辞めていくスタッフとつくったビオトープ。
子どもの発想にずっと寄り添って、
一緒に形になるまで付き合ってくれた。
そちらはメダカは入れられなかったけど、うまくいけばトンボ池にはなるかもしれない。
今年の4月にできた小さな小さなビオトープ2つ。
ここからどんな風に広がっていくのか。
楽しみは尽きない。