【ホームスクーリング実践記】干し肉、干し柿、おはぎ、フライドチキン。料理からの学び。学びからの料理。
たまには長男の話題も。
我が家はホームスクーリングというより【ハックスクーリング】ですが、
長男はたま〜に学校に行く、ほぼ【ホームスクーリング】に軸足を置いた生活をしています。
彼は秋の空のように飽きっぽく、その時々でいろんなことをやっています。
最近ハマっているのは【料理】。
ある時は日本の唐揚げと、外国のプライドチキンは違うものだというテレビ番組の紹介を見て、作ったのはフライドチキン。
カリッカリのサックサク!!
科学実験で鍛えた、正確な計量と、揚げ油ももちろん温度計で測る念入りさ。
もちろん1人で全てやっていました。
また別の時は、「縄文時代の人が食べていたかも?」と歴史漫画からヒントを得て、干し肉づくり。
これは噛めば噛むほどジューシーな味が出てきて、美味しさ満点^_^!
または料理番組をみて作った焼きプリン。
母、久しぶりに手作りプリンを食べました〜。
はてさて別の日にはパンを焼いたり、
ぬか漬けをつけたり。
そして昨日は、庭の柿を収穫したら、
思い立ったように干し柿を作っていました。
干し柿って、、、渋い。どこからその情報を得たんだろう(笑)?
面白い子だなーと我が子ながら思います。
HOW TO LEARNを料理で学ぶ
私が長男を見ていていつも思うのは、
学びの広がりと、
形にこだわらない事。
そしてそれだけでなく、
【WHAT TO LEARN】(何を学ぶか、どんな知識を得るか)だけでなく、
【HOW TO LEARN】(どうやって学ぶか)を学んでいることです。
【料理】には、
何かをつくってみよう<計画>
↓
どうつくるのか、テレビやネット、本でレシピを調べる<調査>
↓
つくってみる<実行>
↓
美味しかったか、周りの反応はどうか<考察>
↓
次は何をつくろうか・・・?<計画>
の【PDCAサイクル】がしっかりと入っています^^。
たかが【料理】と侮るなかれ。
【学びのサイクル】がここから掴めます。
料理から教科学習へ
また、一見、ただ《料理をしているだけ》に見えますが、
プリン作りは『何度でタンパク質が固まるか』の《科学的な知識》も、
科学実験に必要な《計量の基礎》も教えてくれます。
『日本の唐揚げと、イギリスのプライドチキンがどう違うか』についての考察は、
日本の肉食文化がいつからなのかについて《歴史の勉強》に。
『縄文時代の人が何を食べていたか?』を予想して考えるのは、
《人類文化史》に繋がります。
ぬか漬けやパンは《微生物の学習》に、
干し肉や干し柿は《腐敗の原理》に。
(干し柿は中国や朝鮮半島との違いについても勉強できました。)
長男がどこまで意識してそれらをつくっているのかは不明だし、
あえてこちらが色々知識や情報を用意して、詰め込まなくてもいいと思いますが、
ちょっと調べると、「自然と楽しく学べてしまう」「知的好奇心が満たされる」。
そんな学びの広がりがもてるなぁと、ホームスクーラー歴5年目になると、感じています。
これは料理以外でも、「主体的な学び」には何にでも通じることのように思います。
不登校を嘆かない
長男が学校に行かなくなってから、「不登校をずっと嘆かれている」親御さんに時々会うことがありました。
学校以外の学び方が認知されていない今の日本社会で、
それはある意味でとても自然なことなんだと思いますが(私もそういう時期はありました)、
ずっと何年もそのままだと、
親も、子も、とても消耗してしまうのでは?と、「今の私」には感じられます。
「不登校」を問題視しないで、
「不登校」を「ホームスクーリング」や「ホームエデュケーション」に変えて楽しむと、
料理一つでもこんな風に広がりも、楽しみも、味わえる。
そんなことを「過去の私」が教えてもらったらどんなに安心しただろう。
「多様な学びプロジェクト」を通じて、この『面白さ』に出会ってほしいな!と思います。
今日も朝からおはぎを作っています。。。