脱穀体験と稲作文化【我が家のホームスクーリング記録】
ということで、9歳の二男と4歳の長女と、2週間前に稲刈りした稲穂の脱穀へ。
こちらは脱穀前の干した稲穂
まずは足踏みの古い脱穀機で
グルングルングルン!と脱穀したら、
隣でおじさんが足で回してくれながら、
稲穂をバサバサとつけて脱穀。
脱穀した後の稲穂。
今度は外側の籾殻(もみがら)をとるもみずり機の出番。
こちらは電動でガガガガガッ!と籾殻と玄米に分けていました。
出た籾殻を2人に触ってもらうと
「スカスカだ」
見た目は一緒だけど、触ると全く違います。
じゃあ籾殻を取られた玄米は?
サラサラと気持ち良さそうに触っていました。
少し籾をもらって私も爪でカリカリ殻を取ってみました。
おぉ〜自分でやると良くわかる。
古代の遺跡があった東高根森林公園で、
しばし古代の人の気持ちに想いを馳せました。
稲作文化が日本人の性格に影響を与えてきたこと、
稲作文化が入って日本人の生活が大きく変わったことは本で読んで知識として知っていましたが、
実際にやってみると、
何ヶ月もの長いスパンで、
色々な工程が口に入るまでがあること、
たくさんの人の手で行わないといけないこと、
定住しないと作れないこと、
そういうことが、体験として実感出来ました。
いつ死ぬか分からない古代の時代、
時間をかけて収穫した米を食べた日は、
きっと嬉しかっただろうな。
「知」として知ってことと、
身の内側にストンと落ちることには、
こんなにも差があって
(それも本当の全ての工程の一部をやっただけですが)、
だから「知る」ということ、
「生きる」ということは面白いのかもしれない。
一粒の玄米をそっと手に転がしながらそう思った秋の日でした。