FUTURE DESIGN 未来をデザインする

『多様な学びプロジェクト』代表ブログ/ホームスクーリング実践記録

私がホームスクールで大切にしている3つのこと

こんにちは。多様な学びプロジェクト代表の生駒です。

 

 

先週、

長女の幼稚園で、縄跳び用の縄に名前をつけてと連絡がきました。

(その縄も年長さんが染めてくれたもの)

 

 

そこで日曜日、久しぶりにお裁縫箱を出して、

名前をフェルト布に刺繍してから、

縄につけてあげました。

 

 

f:id:futuredesign15:20171031131241j:image

 

 

それを見ていた6歳の三男。

 

 

僕もやりたーいと言うので、

好きなフェルトを選んで、

鉛筆で下書きしてから切るんだよと教えたら、

 

 

 何か書いてます。

f:id:futuredesign15:20171029194525j:image

 

 

最初は亀にするつもりだったみたいですが、やめて葉っぱにしたそうです。

 

 

f:id:futuredesign15:20171029194629j:image

 

綿を入れられるように布を二重にすることにしました。

布の色を変えるんですね。

 

f:id:futuredesign15:20171029210643j:image

 

羊の毛を入れるよ。

 

う、うん、たしかにうちには羊の毛をお兄ちゃん(長男)がこだわって草木染にしたものが工作箱に転がっているけど、、、ちょっともったいないような笑。

 

 

顔にするんだーとボタンもつけていきます。

f:id:futuredesign15:20171029210631j:image

 

 

この日はここまで。

 

 

翌日は9歳の二男と4歳の長女も加わって、朝活。

 

f:id:futuredesign15:20171031131356j:image

 

ダイニングテーブルがアトリエに。

f:id:futuredesign15:20171031131413j:image 

 

 

三男は玉留め以外のボタン付けも出来るようになって、

口は刺繍に。

f:id:futuredesign15:20171031131500j:image

 

 

裏はビーズでデコレーション。

 f:id:futuredesign15:20171101084412j:image

 

 

翌日に綿を入れて完成しました。

 

 

雑巾しか縫ったことがなかった子なのに、

結構細かな縫い目で頑張りました!

 

 

 

私が大切にしていること3つ

 

さて、それを見ながら、私が子どもたちとの活動で大切にしていることが3つあることに気づきました。

(他にもあるかも・笑)

 

 

1つ目は子どもからやりたいと言われたことはなるべく実現すること。
 

 

なるべく、というのは年の近い5人兄弟を育てているので、

時間的、金銭的、私の精神的なゆとりで笑、

待ってもらったり、出来ないこともあります。

 

 

でもなるべく、子ども企画にはのるようにしていたり、

言ったことが実際に実現出来る雰囲気はつくっていたいなと心がけています

 

 

なぜか?と言われると改めて説明することは難しいんですが、

 

 

主体的に始めたことがじぶんにとって1番の学びの糧になるし、生きる喜びになるから。

 

 

 

人は自分が本当にやりたいと思ったことは多少の困難や失敗でもめげないし、

それをやっていることそのものが喜びになる生き物だと思うんですよね。

少なくとも私はそうです。

 

 

ついでに人との付き合い方も一緒に学べる。

(頼み方とか、断られたらどうするとか、他の子のやり方をみるとか)

 

 

それは子どもでもそうだと思うんですね。

 

 

だから、小さなことからでいいので、

子ども達のやりたいことには付き合ったり、

どうやったら実現できるのか?の相談にのるように「出来る範囲で」心がけています。

 

 

 

途中で飽きたり、挫折してやめてしまっても全然オーケー。

本当にやりたいことだったら、そういう体験も、それはそれで学びになると思っています。

 (子ども達をみていると、その後しばらくしてまたやっていたりもします。)

 

 

 

 

2つ目は体験すること、手を動かすことです。

 

 

 今の子達は、テレビやYouTubeで簡単に「体験したつもり」になれます。

 

 

うちの子たちも、私以上に色々なことを知っています。

 

 

その知識や、「知りたい」と思う気持ちがあるのはいいこと。

 へーよく知ってるねーと、私も子ども達から色々なことを教えてもらっています。

 

 

でも「知っている」には何段階もの階層がある

ということも、もう一方で感じています。

 

 

例えば火をつけるには、原料になる薪や紙、火種になる火、空気が必要なんだと知識で知っていたとして、本当に火はつけられるでしょうか?

 

 

 

そんなことは知らなくても、

周りの人の真似をして火をつけられる方が、

そのときの燻された匂い、空の青さ、周りの人の醸し出す情景含めて、体の内側に「知っている」という固有の体験をもつことになるんじゃないでしょうか。

 

f:id:futuredesign15:20171101162913j:image

 

 

もし、

火をつける知識だけがある人」と、「実際に火をつけたことがあって、火のつけ方を知っている人(しかも湿った薪しかないとか、新聞紙がないとかという状況でもつけられる人)」がいたら、

私達は、どちらの人から話を聞きたいでしょうか?

 

 

それって絶対に後者だと思うんです。

前者はググればすぐに同じ知識には辿りつける。

でも、後者の体験や知識はその人固有のものだから、本人から聞くしか得られません。

 

 

更に、表面的に知識を入れていない方が、

「どうしてだろう?」というより深い、知りたい気持ちに繋がるようにも思います。

 

 

前述の火で言えば、

どうして薪が燃えるんだろう?

他の素材に変えるとどうなるんだろう?太さを変えるとどうなるんだろう?

うちわで風を送ると火が大きくなるのはなぜ?

薪をうまく積まないと火がついても消えちゃうのはなぜ?

燃えると熱いのはどうして?

燃えた薪はどこへいったの?

煙の中には何が入っているの?

沢山の疑問が湧いてきます。

 

 

 

知識がなまじ入っていると、

この「子どもらしい」「素人くさい」問いが持てないまま、

ただ「知っている」という思い込みが先行しがちになりやすいなぁと思ったりします。

 

 

 

余談ですが、

今から4年前、長男が1年生で学校に行かなくなった時分、

自主保育のママ友達が我が家にきたときのことです。

 

 

その時、我が家の長男が、ビンに入った塩を見て、

「どうして塩はキラキラしてるのかな?」とつぶやいているのを聞いて、

 

そのママ友が、

「この子には日常の中に不思議を見つける感性があるのね!」ととても感動してくれたことがありました。

 

 

実は私は、その時にそのママ友達が言っている意味がよく分からずにいました。

 

 

その時の私は、

長男が学校に行かなくなったこと、

他の子が普通にやれていることができない(と私は思っていた)こと、

赤ちゃんだった長女も含めて、年の近い4兄弟を育てること、それらに頭がいっぱいで、

 

 

「塩、、、ああ、結晶だから、光るよね」

「またこの子の《なんでなんで》が始まった」

くらいの反応しかしていませんでした(^_^;)。

 

 

子どものもつ豊かさに、そのお母さんに何度も指摘されるまで、当時は気づけなかったんです。

 

 

 でも今から思え「どうしてだろう?」「なんでだろう?」と自分なりに問いを立てて、観察したりやってみることで、より深い学びに入っていくことが、その後の長男とのホームスクールを通して少しずつ、私も学んでこれたと思います。

 

 

 

 

3つ目は、表現すること。

 

 

これは、私なりの考え?想いがあります。

 

子ども達は将来、なにかの仕事に就きます。

そのとき彼らは、どんな想いで仕事をするでしょうか?

 

 

高い評価を得るためにでしょうか?

余暇を楽しんだり、好きなものを買うためのお金を得るためにでしょうか?

チームでなにかの達成感を得るためにでしょうか?

 

 

それらも大切なことだと思いますが、

 

 

仕事とは、生きるとは、自分を表現することに他ならないと私は思っています。

 

 

それはお金をもらっている、もらっていない関わらず。

 

 

私自身、長男の妊娠を機に退職して、

それ以降10年以上、「専業主婦」をやってきました。

 

 

でも家事の上手い下手ではなく、

「私なりの生活の工夫」が家族の生きる力になっているんじゃないかな?と思うし、

 

 

家族だけなく私自身も、

食器選びやご飯の盛りつけが気持ちよく出来たとき、

道端の花を飾ったとき、

歯磨きのときや片づけのときにデタラメな歌を歌うとき、

子どもと作るクッキーの型を選ぶとき、

いつもは子どもの手垢だらけの窓ガラスが綺麗に拭けたとき、

たまには昼寝をしたり、夕飯を宅配に頼んで手を抜いたりするとき、

生活の折々の《自分らしさ》に自分自身が心励まされているんだと思います。

 

 

 

もし、子ども達から、私ではなく、他のお母さんでも誰でもいいと言われたらどうでしょうか?

 

 

きっとがっかりすると思います。

 

  

 

だから、子ども達がこうやって小さなこだわりを発揮して何かを創作したり、自分の想いを誰かに伝えようと《表現しようと》するときは、

 

 

やっぱり出来る範囲でになってしまうけど、大切にしたいと思ってます。

 

 

それが子ども達が大きくなったとき、

「表現する」ことを臆さない子に繋がると良いなと思います。

 

 

 

さて、ツラツラと書きましたが、

 

1 子どもが「やりたい」と思ったことが、

2 実際に手を動かして、

3 自分自身を表現する方法を学べる。

 

そんな場が「まちの先生プロジェクト」です。

 

 

 

子どもの「やりたい」を、

町のプロフェッショナルが手伝う《まちの先生》第2弾、

プログラマーとつくるスマホアプリ》

 

 

小4から中3の学校に行っていない子で、

プログラミングや、ものづくり、アプリつくりに興味がある子に向けて、

少人数制で本職のプログラマーが教えてくれます。

 

 

あと2名、お席があります。

詳しくはこちらまで。

 

https://www.facebook.com/events/427901684274428/?ti=icl

 

と最後は宣伝でしたー笑。