「出来るようにすること」の前に
川崎市子ども夢パークのこどもゆめ横丁、今年も終わりました。
このお祭りの凄いところは、
子ども達が2週間の間にお店を1から、
大人の力を借りずに建て、
準備も全部自分たちでやって(おでん屋さんは買い出しももちろん、今年も朝5時起きで仕込んでいました)、
現金で売るところなんですが、
それだけでなく、
お店の解体も自分たちで行い、
売り上げから10%の「税金」を納め、
その使い道もこれからの子ども達の会議で決めるところだと思います。
売り上げのお金を計算して税金を納め、利益を分けています
準備や片付けは大人でやって、
子どもはいいとこ取りの「体験」活動にしない。
今年は綿あめ機械から手づくりしたら、機械のヒーターが壊れちゃって赤字になったお店もあったそう。
そういうのも全部子ども達が引き受けます。
親からすると大切な我が子が傷つかないよう、
守りたくなります。
でもスタッフや周りの親御さん、
「第3の大人」が一緒にその挑戦を見守ります。
そして誰もそのチャレンジを馬鹿にしたり笑ったりしません。
盛大にチャレンジできるし、
盛大に失敗できます。
失敗が経験になることをみんなが知っています。
焚き火で焼きそばや足湯屋さん、ソーセージを焼いて売る子達も
かといって自己責任に偏ってるわけでもありません。
建築が間に合わない子たちを、早く建築が終わった子たちが、締め切りギリギリで助けるシーンを今年も前日の午後3時過ぎから見ました。
うちの子たちも手伝いに入っていました。
前日もまだ屋根が張れていないお店。屋根を張らないと開店できない決まり。
当日も、閑古鳥でもう赤字だと言ってる子たちのホットケーキを買って、
「美味しい!」と大きな声で言ったら列ができるようになったと二男が嬉しそうに夜に話してくれました。
「諦めないのがえらいな〜って思った」
と『心の向き』にコメントをしていまし
綿あめ機が壊れたから飴屋さんに変更して売っていた
お互いのギリギリのところを感じ合う、気づく心を育てています。
それは「何かが出来るようになる」前に育てないといけない、
大切なことのように私には思います。
解体後、の夜はまた原っぱに戻りました