FUTURE DESIGN 未来をデザインする

『多様な学びプロジェクト』代表ブログ/ホームスクーリング実践記録

私はどう生きるのか

一昨日の続き。

二男が玉ねぎを植えている同じ時間に、

同じ夢パーク内では、

川崎市子どもに関する権利条例」の学習会が開かれていました。

 


三男と長女はこちらに参加。

 


最初にYouTubeを見て、

7つの権利があることを学んでから、

自分が1番大切だと思う権利を選んで、

同じ権利を選んだ人達と話し合うワークショップでした。


https://youtu.be/lzzVI3ahheg


1 安心して生きること

2 ありのままの自分でいること

3 自分を守り、守られること

4 自分を豊かにし、力づけられること

5 自分で決めること

6 参加すること

7 個別の必要に応じて支援を受けること

 

どれがいいー?と講師の山田さんが聞かれたら、真っ先に8歳の三男がハイと手を挙げて「自分で決めること」と答えていました。

 

 

1年前、ここにきた時に「学校は自分には狭かったんだなって分かったの。

心で感じたんだよ。

ここは全部自分で決められるから良い」と言って、

最初は月に1回開かれるフリースペースのミーティングも「出ない」と決め、そのあと「出る」と決めた、三男らしいなとその姿を見ていて思いました。

 

 

 

7つの権利、皆さんだったら「あえて言うなら」何が1番大切だと感じるでしょうか?

 

 

私は、

同じ川崎市でも、個別の必要に応じた支援を受けて子ども達は育っているのかな?

私は親として、子ども達を力づけられているかな?

私自身がありのままに生きているだろうか?

頭の中でいろいろなことを思い巡らしながら、

 


こういう話が、

子ども同士、

そして大人と子どもで一緒に話し合うこと自体が、

とても大切で、幸せなことだと思いました。

 

 

 

後半は早稲田の喜多明人先生から、国連の子どもの権利条約と、不登校の子ども達がつくった「不登校子どもの権利宣言」の話をしてもらいました。

 


不登校子どもの権利宣言」をつくった過程を聞きながら、

自分達の経験から、自分達の言葉を編み直す、豊かさと力強さも感じました。

 

本来「学び」って、「どう生きるのか?」という「私」の問いが根幹にあって、

「あなたと」、そして「私たち」と広がりつつも、この問いがいつもスタートにあるのではないかなと改めて思います。

イチカラカレー始動

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イチカラカレー始動】

 


1年前から我が家の子ども達がやりたいと言っていたカレーを1からつくるプロジェクト。

 


9月頃から農家育ち、農学部出身の自主保育のお母さんと、

遊びに行っている夢パークのスタッフと、

子ども達とでたまたま話が進んで、

夢パークでプロジェクトができることになりました。

 


とはいえことはなかなかカンタンには進まず、、、。

 

 

なかなか他のスタッフの同意が得られなかったり、

得られた後も、早速開墾した土地は畑には使えない土地だということが後で分かったり、

田んぼ予定地に決めた場所は来年度工事が入るから適さないと分かったり、、、。

 

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一歩進んで二歩下がる、を地でいく、まさにガチな「プロジェクト」。

 


プロジェクトリーダー、というか、現在ほぼ1人で進めている11歳の二男。

 


普段は真面目な繊細さんで、自分から人に伝えるのはかなり苦手なタイプ。

更に、普段と違うことや予定と違うことも苦手で適応力低めです。

 


その彼が、何度も何度もやってくる荒波にも関わらず、

畑をやりたい、田んぼを作りたい、と諦めない姿に、正直言って普段の姿とは違姿で驚きました。

 


今日は自分で予約してお小遣いで買ってきた玉ねぎの苗をスタッフと植えました。

 

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突然行ったにも関わらず、対応してくれたスタッフに感謝。

 


さて、このプロジェクトはどんな風に進んでいくでしょうか。

 

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「出来るようにすること」の前に

川崎市子ども夢パークのこどもゆめ横丁、今年も終わりました。

 

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このお祭りの凄いところは、

子ども達が2週間の間にお店を1から、

大人の力を借りずに建て、

 

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準備も全部自分たちでやって(おでん屋さんは買い出しももちろん、今年も朝5時起きで仕込んでいました)、

 

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現金で売るところなんですが、

 

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それだけでなく、

お店の解体も自分たちで行い、

売り上げから10%の「税金」を納め、

その使い道もこれからの子ども達の会議で決めるところだと思います。

 

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売り上げのお金を計算して税金を納め、利益を分けています

 


準備や片付けは大人でやって、

子どもはいいとこ取りの「体験」活動にしない。

 


今年は綿あめ機械から手づくりしたら、機械のヒーターが壊れちゃって赤字になったお店もあったそう。

 

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そういうのも全部子ども達が引き受けます。

 


親からすると大切な我が子が傷つかないよう、

守りたくなります。

 


でもスタッフや周りの親御さん、

「第3の大人」が一緒にその挑戦を見守ります。

 


そして誰もそのチャレンジを馬鹿にしたり笑ったりしません。

 


盛大にチャレンジできるし、

盛大に失敗できます。

失敗が経験になることをみんなが知っています。

 

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焚き火で焼きそばや足湯屋さん、ソーセージを焼いて売る子達も

 

かといって自己責任に偏ってるわけでもありません。

 


建築が間に合わない子たちを、早く建築が終わった子たちが、締め切りギリギリで助けるシーンを今年も前日の午後3時過ぎから見ました。

うちの子たちも手伝いに入っていました。

 

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前日もまだ屋根が張れていないお店。屋根を張らないと開店できない決まり。

 


当日も、閑古鳥でもう赤字だと言ってる子たちのホットケーキを買って、

「美味しい!」と大きな声で言ったら列ができるようになったと二男が嬉しそうに夜に話してくれました。

 


「諦めないのがえらいな〜って思った」

と『心の向き』にコメントをしていまし

 

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綿あめ機が壊れたから飴屋さんに変更して売っていた

 

お互いのギリギリのところを感じ合う、気づく心を育てています。

 


それは「何かが出来るようになる」前に育てないといけない、

大切なことのように私には思います。

 

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解体後、の夜はまた原っぱに戻りました

必要を感じた時に学ぶ下地

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【前日トラブルいろいろ】


早々にお店を作り上げたと思ったら、やっぱりトラブル色々で笑。

 


1、おでんを煮込むカウンターの高さはカウンターをつくった長男サイズで、他の子たちがおでんをよそうには台の高さが高すぎることが判明。

 


踏み台つくる?→今から木で作るのは大変

カウンターを下げる?→それも難しい

土を盛る?→いやいや、、、

 


で、結局、長男1人が厨房係りをやると決めていました。

 

 

2、会計役の子たちと練習したら計算できない!

 


2年前は1つ50円で、当時小5の、ほぼ長男1人が、おでんをよそって、計算して、をやっていたおでん屋さん。今回は兄弟だけでなく2家族で5人チーム、おでんの具の値段もみんなで話し合って、1つ60円に変更。

 


さて、練習では、、、。

 


私「えーと、はんぺん3つ、ウィンナー3つ、ちくわは1つで、たまご2つ。ダイコンは、、、2つ、いや1つにします」 めっちゃ面倒くさいお客を演じる。

 


→会計役の2人はポカーン。

 


私「いくらですかー?」

会計「え、えーと、、、」

 


→実は数日前に『注文票』を作らなくていいか?聞いたときは、前回ほぼ1人でやっていた長男が「複雑になるからイヤ」と猛反対。

 


今回は2年前とは違って下の兄弟も育っているし、他の家族と5人チームのおでん屋さん。

 


それまでも長男の中でたくさん「1人でやるより、チームでやる方がより大変な壁」という『いい学び』にぶつかっていて、

今回もそうなるだろうなと前日まで見守ってきた。

 


更に、学校に通っていなくて、本人の好奇心任せの我が家の子たちは、1つ60円のおでんの具を暗算する6の段の九九が入っていない。

 


頼りの綱だった、九九ができる相方の子は熱を出して当日来られるか分からない、、、。

 


さて、どうしようか、、、?

ようやく気づいた大きな壁。

 


大人からの提案で、計算表と注文票をつくってみたら?と話すと、

子ども達で話し合い、早速取りかかる。

 

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始めてみると早い早い。

 


3年生や5年生になっても九九が完璧じゃないのは、年齢通りではないかもしれないけど、

楽しそうに計算表や注文票をつくる前向きなパワーすごいね!と思うし、

つくっている時の楽しそうな姿は、

必要な時に学べる下地は育っているんだなと感じました。

心を育てる

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昨日は川崎市子ども夢パークの「ゆめ横丁」建設初日。

 

私は子ども達を朝に車で送って、午前中は川崎市不登校やひきこもりの親の会の連絡会へ。

 

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それぞれ背景や事情、考え方も微妙に違い、率直な意見が出されつつ、それでも話はまとまって、「川崎版の不登校・ひきこもり親の会MAP」を出すことと、

 

会の名前が「かわさき不登校・ひきこもり親の会ネットワーク」に決まりました。

 

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1人ひとりの力は小さいけど、繋がると大きな力になってくる!を実感しました。

 

写真は市内で親向けセミナーなどを開催しているびーんずネットさん製作のプロトタイプ版。

 

 

午後は四男、五男がお世話になっている保育園の講演会へ。

 

「森のようちえんピッコロ」の「子どもを信じて待つ保育」を園長の中島久美子さんが話してくださいました。

 

ありのままの自分を受けとめてもらった子ども達は、「何かを出来ても、出来なくても、自分は自分でいい」という『自己肯定感』が育つ。

 

親は何かを「出来る」ようにして自信を育てようとするけど、その自信は脆い、という話。

 

心と頭の両方の自分で話すんだよ。○○くんは今、心を使ってない、頭しか使ってないね」と友達に指摘されて、「心、心、僕の心が見えない
とポツリと泣いた子の話が心に響きました。

 

 

○感情に良し悪しをつけない

○まずは子どもの気持ちを受けとめる

○失敗は悪いことではない

観察しながら待ってみる

根っこを育てる

 

出来ているかどうかは別として、

私が普段子ども達と付き合うときに意識していることと、

中島さんの言葉が似ているなぁと感じました。

 

 

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さて、講座が終わって、とっぷり日も暮れる頃に、子ども達のお迎え。

 

「見て見て〜!」

 

と、お迎えに来た私を見つけた長女に手をグイグイ引かれて、建築中のお店が立ち並ぶ「横丁」へ。

 

中1長男、小5二男、小3三男と小4、小2のお友達兄弟のおでん屋グループはほとんどお店が完成。

 

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小1長女、小3女の子と年長男児2人チームも柱が4本建っていました。

 

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聞くと、長女たちのお店は、三男が自分たちのお店をだいたいつくり上げてから、手伝いに入ったんだそう。

 

三男も、昔、自分たちでお店が建てられなくて、ある年は中学生の通りすがりのお姉さん、またある年は4歳年上の長男に助けてもらったのを覚えていて、次は自然と助ける側に回ったようです。

 

なんだか嬉しいエピソードでした。

 

翌朝、2人に聞いたら、

 

三男は、

「うちのグループは僕が1番下だからやることがなかったから手伝いに行ったの」

 

長女は、(私から、自分でやりたいとかはなかったの?と聞いたら、)

 

「出来ないなぁって思ってた時だから、

りっくんが助けに来てくれて、自分も頑張れたから良かった」

と話していました。

 

 

私が一緒にいなかった時間も、

そのときどう感じたかを後から聴くことで、

気持ちや価値観を共有することが出来るんだな、と思った日でもありました。

 

#ホームエデュケーション #ホームスクール #多様な学びプロジェクト #ゆめ横丁

私的まちのせんせいでアーティストのお手伝い

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私的まちの先生。知人に誘われて、三男、長女と、アーティストさんのお手伝いに行ってきました。

 

ミュージックPVの背景作りのお手伝いでした。


私は久しぶりに絵具に触りました〜疲れたけど楽しかった!

 

写真は現場の写真は公開できないので、
帰りに買ったお土産のどら焼き。

 

そういえば昨日は、多様な学び・居場所カフェの後で、元銭湯をアーティストさん達のシェアアトリエにしているところを発見!

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ミニ図書館とイベント会場も併設(というか、まんま男湯の脱衣所のロッカーに本を置いて、お風呂場に座布団敷いただけ笑)

 

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アーティストの人に出会える仕掛けづくりをしたのだそうです。

 

またいつでも来てくださいねと言ってもらえたので、

また遊びに行こうと思います。

 

 

平日昼間に子ども達と、あちこち出かけて楽しめるものだな〜と、

「多様な学びプロジェクト」をはじめてから、

自分自身の世界もぐんっと広がったことを感じています。

 

#ホームエデュケーション #ホームスクール #多様な学びプロジェクト

 

答えの決まっていない問いを対話する楽しさを

お知らせを1つ。

 

我が家が取材協力したウワサの保護者会「答えに困った!子どもの質問」の回が、

好評につき再放送が予定されています。

 

・本放送10月12日(土)21:30~(Eテレ)
・再放送10月17日(木)午前11:05~(総合 ※関東地方除く)
・再放送10月19日(土)昼12:30~(Eテレ)

 

ウワサの保護者会 - NHK

 

よく驚かれるのですが、

本当にぶっつけ本番で撮っていて、

子ども達には、この取材の、この瞬間に、今回の問いを明かしています。

 

そこから考えて出てきたものが、

短く編集されて番組になっています。

 

「生駒さんちの子だからでしょ?」とも言われますが、

会った人ならみんな知っている通り(笑)、

特別に出来のいい子でもなく、

フツーの子たちです。

 

ただ、大人側が、「子どもはここまで」と天井をつけることなく、

この「遊び」を面白がっているだけです。

 

よろしければご覧ください。

 

子どもから出た、答えの決まっていない問いについて、

親子で対話する楽しさを感じて、

対話するキッカケにしてもらえたらな〜と思ってます。