FUTURE DESIGN 未来をデザインする

学校外で育つ子と、多様な遊び・学びの場をつなぐ「多様な学びプロジェクト」のブログ

遊びは文化、学びも文化

暦は春だけどまだみぞれがチラつく頃、

 

「ママーー、開いてない牛乳パックある?」と二男に聞かれたので、

 

◯◯にあるよ、と答えてからふと見ると、二男が牛乳パックで、遊び図鑑をみながら【鳥の餌台】を作っていました。

 

遊び図鑑―いつでも どこでも だれとでも (Do!図鑑シリーズ)

 

 

あれ?この光景、以前もどこかで見たような、、、。

 

 

そういえば数年前も、彼の2歳上の長男が同じように餌台を作って、庭にくる野鳥を観察してスケッチしたり、鳥の名前を図鑑で調べたりしていました。

 

 

あのときは「メルヘン」の世界にまだいた二男は、鳥に名前をつけて物語を編み出していましたが、今回はちょっと違います。

 

 

餌を果物にしたり、米にしたり、パン粉にしたりと変えながら、

どれがよく食べられるか?

数日間、観察していました。

 

「メルヘンの住人」は、いつのまにか科学的な思考を手に入れたようです。

 

「はーちゃん(長男)も昔、同じことしていたよ」

と声をかけたら、

 

「はーちゃんがやってたから」と返事をしてくれました。

 

覚えてやっていたのか!と軽く感動を感じました。

 

 

数日後。

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今度は三男(7歳)が虫眼鏡と太陽光で火をつけようとしているところに出会いました。

 

 

おや、またデジャブ、、、。

  

「水を準備して、周りに燃えるものがないところでやってね」と話したあとで

 

「はーちゃんも昔一年生の頃、

よくその遊びをやってたよ」と話したら、

 

「ひなくん(二男)が前にやってたの」と、三男。

 

おや。どうやらこちらも上の子のやっていることを見て、真似していたようです。

 

 

そして昨日。

折り紙の本を見ながらひたすらえんえんと紙飛行機を折る二男。

 

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コルクボードに飾りながら保管していました。

 

そう、これもまた長男が2年生の頃に、

「飛行機はどうして飛ぶのか?」という問いに自ら取り憑かれてやっていたことでした。

  

あのときは12畳のLDKが文字通り、紙飛行機で埋め尽くされたのでしたっけ。

 

 

 

遊びは文化、学びも文化

 

前職の前職、私が独身時代に働いていたのは冒険遊び場が併設している子ども施設でした。

  

私はそこでプレーリーダー兼、施設管理のスタッフとして働いていました。

 

 

その当時、意識していたことの一つに、

 

遊びは文化

 

というものがありました。

 

 

その場でわーっと感情が盛り上がる、躍動感を感じたり、没頭した経験も価値がありますが、

 

その場に根づく遊びは、

その場の文化として残ります。

 

 

子ども達と日々関わる上でも、

 

子ども達のモチベーションを駆り立てる遊び環境を整えられているか?

いま、こども達の「やりたい!」が実現しているか?

 

 だけでなく、

 

場の文化としてその遊びが残り、

発展していくアプローチが出来ているか?、

 

ということにも気を配っていました。

 

 

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かつての職場に、今は我が子が遊びに行っています。子ども達が自分達でお店を建てて商売する「子ども夢横丁」建築最初の頃

 

 

例えば、工作物のように形に残る遊びではなかったとしても、

鬼ごっこやSケンのような形として後に残らない集団遊びも、

それを楽しいと思った子達やそれを見てやりたいと思った子達によって、

「文化」としての遊びがその場に伝わり、残っていきます。

 

 

それらの「文化としての遊び」は、いずれ場にとって豊かな土壌になり、

「次はこれをやりたい」「次はこんな風に発展させたい」

というモチベーションの種が、子ども達の心から芽吹きます。

 

当時の私は、それを大切に子ども達と付き合っていました。

 

 

 中学生とやった「子ども食堂」のようなもの

小学生と放課後遊ぶだけでなく、夕ご飯を食べずに夜やって来る中学生たちとやった、「ごはん作り」もその一つ。

 

今から10年以上前の当時はこども食堂という言葉もない時代。

 

缶ジュース1本買えるか買えないかの金額を1人ずつ材料費でもらい、簡単な食事を七輪でその子たちと一緒に、野外で煮炊きして食べる。

 

事前の予告も紙ベースの報告もなく、食べてしまえば何も後には残らない、その日のその場に集まったメンバーとやる「遊び」のような活動でした。

 

お腹が空いても消費するすべしか知らない子達は、パンやカップラーメンを買うか、持ち金が足りなければ飢えを感じても我慢するしかありません。

 

「自分でつくれば安い」

「みんなで食べれば美味しい」

 

ただ遊びとして一緒につくりながら、子ども達の「自分で出来る」の範囲が広がって、「次はこれをやりたい」に繋がったらいいなぁと当時は思っていました。

 

 

生き物としての本能を信じる。

振り返ってみると、遊びにしても、学びにしても、その文化が根付くのは、

元々の提案者が大人か?子どもか?誰か?ということより、

その子がそのときに「成長するために」必要な活動を、

植物が水や光を求めるように、自分から求めてきたときのように思います。

 

 

おそらく優れた教育の場にあるのは、

子ども達の生き物として備わっている本能

ーーー新しいことを知りたい、

新しいことが出来るようになりたい、

人と協働して何かをやりたい、

生み出したいーーーという欲求への信頼と、

 

子ども達がその欲求を実現できると信じられる環境ーーー文化が根づく場ーーーなのだと、今の私は思います。

 

 

自信がないまま、仲間もないまま、手探りのまま、我が子と小さなホームスクーリングを数年やってきて、

我が家に「文化としての遊び・学び」が根づいていたことが、

私の密かな喜びと小さな自信になりました。

 

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