FUTURE DESIGN 未来をデザインする

『多様な学びプロジェクト』代表ブログ/ホームスクーリング実践記録

【ホームスクーリング記録】チョコレートの探究学習(3)チョコレートかき氷をつくってみた

チョコレートの探究学習ホームスクーリング編。
前回の続きです。

futuredesign15.hatenablog.com

 

苦手なことも、やりたいことを絡めると頑張れる

ところで、前回のゴディバの店員さんから聞いた話や、

チョコレートを食べた感想を、その日の夜に三男(7歳)が書いていました。

 

 

「カカオがちがう。たかいやつはカカオが多い。やすいやつはさとうが多い。

85%のチョコレートはにがみがあり、すっぱさもあり、とろもみあり

カカオのにがみのなかにうまみがある。

 

三男は話すのは得意だけど、普段は字を書くのが苦手で、漢字の書き取りも大嫌い。

(話すのはこの数倍話します。)

 

写真の通り2年生の現在もまだ鏡文字もあったりするんですが、

店員さんの話を聞いたことや実際にチョコレートを食べ比べたことが「自分でしか表現できない感動ポイント」になったみたいで、

私からの「忘れないうちに書いたら?」という言葉にも、

「そうだね!」と素直に反応して、

自分からカタカナや漢字を調べながら集中して書いていました。

 

苦手なことを克服するには練習を沢山積まないといけないんじゃないの?

と思って書き取りの日課を薦めてみたこともありましたが、なかなか進まず、、、。

 

まずは書きたいことからなんだな!

と、一緒に見ていた私もとても感動しました。

 

 

新たな問い。「どうしてはじめは“のみもの”だったの?」

 さて、その日は昼に借りた図書館からの絵本を読みながら、

 

カカオマスカカオバターとココアの違いはこういうことだったんだ!」

「やっぱ1からチョコレートつくってみたいよね〜」

「生のカカオポッドって手に入れられないかな?」

 

なんておしゃべりしたり、検索したりして過ごしたんですが、

 

チョコレート (イチからつくるシリーズ)

チョコレート (イチからつくるシリーズ)

 

←とても面白いです。おススメ!

 

 

寝る前に長女(6歳)も入れて読んだこの絵本。

チョコレートだいすき! (しりたい!たべたい!つくりたい!おいしいたべものえほん)

チョコレートだいすき! (しりたい!たべたい!つくりたい!おいしいたべものえほん)

 

歴史から作り方までが、幼児でも分かるように簡単に紹介されている中で、

 

南米の人たちが飲んでいたものが、

ヨーロッパの人たちによって、

甘くなり、

形も今のように固くなった

 

という箇所に引っかかった子ども達。

 

幼児向けで説明を省いている分、

 

どうしてなんだろう?

 

という新たな疑問が湧いてきました。

 

どうして固くなったんだろう?

→暑い国から寒い国にいって、冷えて固まっちゃったんじゃない?

だってチョコレート固めるときも冷やすよね?

 

どうして甘くなったんだろう?

→苦いから甘くしたかったんじゃない?だって苦かったよね。

→でもなんでヨーロッパの人が甘くしたの?

→それまでは砂糖が取れなかったんじゃない?または高かったんじゃない?

 

どうして板チョコみたいな形なんだろう?割れやすくない?

→割れづらいと逆に固すぎない?食べやすくするためにあの形なんじゃない?

→四角い何かを真似したんじゃない?

→型に入れやすいからじゃない?

 

色々な「こうじゃない?」という仮説を考えていきます。

 

うーん、私だと「へー、そうなんだー」で終わってしまうところにまで、疑問をもつ子ども達の柔軟な発想に、

 

「そんなことまで思いつかなかった!」「たしかにそうかも!」と思えて、

 

「本当はどうなのか?」

 

自分まで駆り立てられるように、考えたり、調べたりしたくなってきました。

 

ディスカッションしながら探究を深めていく楽しさを身をもって感じてきました。

 

 

チョコレート氷をつくってみた

 

さて、その2日後、先週の土曜日は、三男の8歳の誕生日。

 

誕生日会の準備もあるけれど、

三男は朝からチョコレートのカキ氷をつくるんだとはりきっていました。

 

●片づけは全部自分でやること

 

だけを約束して、勝手にやってもらうことにしました。

 

「チョコレートって油分が多いよね。

ちゃんと固まるのかなぁ」心配する私、40歳。

 

「ママ、チョコレートは常温で固まってるから冷凍庫で固まらないはずがないから」

呆れる三男、8歳。

 

 

三男は、

チョコレートを湯煎して、

温めた牛乳で少しずつ溶かして、

チョコレートミルク?をつくって製氷皿に入れていました。

 

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そして、、、。

 

「ママー!もう固まったよー!」

 

五男とお昼寝中の私の口に入れてくれました。

 

えっ!早くない?ムニャムニャムニャ、、、うん、美味しい。


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←写真も三男が撮ったのを借りました。

 

お昼寝中の私には分からなかったけど笑、

1時間ほどで固まったそうです。

 

ん?

これって、チョコレートの凝固点が影響して、チョコレート氷が早く固まったんじゃないでしょうか?

 

分からない。

分からないけど、

南米の熱い熱帯雨林で生まれたカカオの飲み物が、

寒いヨーロッパにやってきて、

固まった姿を、、、なんとなく、なんとなく見た気のした、美味しい実験料理でした。

 

(続く)